文部科学省が小6と中3を対象にした全国学力テストの結果が公表されました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080829-00000017-maip-soci

北海道は小学46位、中学44位で昨年と同じく下位にとどまり、
道内の教育関係者はショックを受けているようす。

北教組は「無意味な調査だ」と批判しているようですが、
現実はきちんと見据えるべきです。
今回も、秋田・福井・富山がトップを争っています。
小中学生を連れて北陸と東北日本海側を異動していると、
その原因がとてもよくわかります。

北海道は、教育改革に対する機動性に乏しい。

子どもたちが小学校を過ごした山形市では、
全国に先駆けて2002年から30人学級が導入されました。
当時から算数についていけなかった娘(のちに学習障害と判明)には、
図書の時間などを利用して個別にフォロー。
図書館ボランティア、ママさんコーラスなどPTA活動も盛んで、
学区内の福祉施設を訪問したり、公民館ののお祭りに参加したり。
管理職の先生と学校評議員(実は私)、町内会の青少年育成部長、PTA役員の間で、
学校経営に関する飲み会(?)も定期的に行われていました。

金沢市は子どもの権利条約の締結後間もなく子ども条例が成立。
通学していた小学校は英語特区でした。
小学1年生から英語が正教科としてあり、高学年になると検定も受けます。
毎年春にはPTAの企画で、全校の保護者と学校の教職員との懇親会がありました。
クラブ活動は地域の人が先生になり、華道茶道や友禅染めなど伝統へのこだわりが。
図書館にはお母さんたちが当番で入り、常に本選びの相談や貸出が受けられます。
6年生になると丸一日の職場体験(息子は保育園に行きました)。
卒業前には、さまざまな職業の人に来ていただき、希望する職業の人の話を聞きます。

近隣には全国に先駆けて設立された公立の中高一貫校があり、
一般の中学校には学校選択制が導入。
発達障害により支援が必要な生徒には、学習サポーターが手配されます。
中学2年生になると、夏休み期間中に月曜から金曜まで5日間通しての職業体験。
修学旅行は行きたい場所を生徒が決め、グループごとに散らばります。
また、定期的に、保護者を対象にした「校長と語る会」が開かれていました。

それが当然かと思っていましたら、
札幌にきて、学校のシステムが旧態依然としているのにびっくり・・・。
ムスメの転校した中学校は朝読書も職場体験も夏休み中の補講も、
運動会やスキー授業もなし。
修学旅行は何十年も前と同じコースを団体で回り、
PTAは名ばかりでした。
進学実績だけでなく、総合的に考えて下の子は私立中学を選びました。

「やっぱり北海道だべさ」で千石涼太郎も言ってましたが、
北海道民の進取の気性と開拓者精神はいったいどこにいってしまったのでしょう?

改革は行う前から良し悪しを取り沙汰するものではなく、
子どもによかれと積極的に取り入れる行政や現場の志と熱意が、
成功に導くものではないのでしょうか。

北海道の学力向上は、小手先の学力増強カリキュラムより、
システムを柔軟に稼働させることから始まるように思います。

昨年の結果についてはこちらでコメントしています
「全国学力テスト結果は経済力格差?のウソ」

下記サイトも参考まで。
最強ワーキングマザー対談(6)西原理恵子×勝間和代
「私立ならどこでもいい病」
2008.08.30 / Top↑
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