政治はスポーツと同じ、と斎藤美奈子は言う。
ひいきのチーム、ひいきの選手がいるから野球もサッカーも熱くなれる。
自分にとってどっちがホームかわからなかったら、投票なんていけないよね。

これって宝塚やジャニーズにも通じるんじゃない?

「右派と左派」「全体主義と個人主義」「自由主義と社会主義」・・
なんとなくわかるようではっきりカテゴライズできなかったことが、
これ以上ないほどやさしく、しかも論理的に、
歴史的な経緯やグローバルな視点も加え、
偏りのない立場で綴られています。
さすが斎藤美奈子!

18歳選挙権にあわせて高校生向けに書かれた入門書ですが、
とにかくわかりやすい。
意識せず「ゆる体制派」になっている世のオトナたちも必読。
高校の現代社会、大学の教養課程の副読本にぜひ勧めたい。

「基本はやっぱり私憤ないし義憤でしょう。
なんでワタシがこんな目にあわなくちゃいけないわけ? 
どうして彼や彼女がああいう境遇に置かれているわけ? 
そう思った瞬間から、人は政治的になる」(p.207)。


私もそう。
均等法施行前、新卒で入った会社で与えられた仕事は、
朝誰よりも早く来てタバコのヤニがこびりついた男性社員の灰皿を洗うこと。
机を拭き、お茶を入れ、お使いに行き、
2~3年で課内の独身男性の花嫁になることが一番のミッションだった。
なんで私が灰皿を洗わなくちゃいけないの?という私憤が私を目覚めさせてくれました。

政治が日常に深く結びつていることがわかると、
ニュースも選挙もがぜん面白くなります。
べき論で強制されるのはイヤだけど、
面白いものは多い方がいいよね。




2017.03.10 / Top↑
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