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パパは脳研究者

2018.09.06 17:14|教育・子育て
ムコに渡そうと思って読んでみた。
脳科学者池谷先生の科学的(?)子育てエッセイです。

  

いわゆるプレジデントパパ的なスタンスとは一線を画しています。
脳にはさまざまな機能があります。
しかし一番大切な脳の機能を1つだけ挙げよと問われれば、
私は躊躇せずに「先手を打つこと(予測して対処すること)」だと答えます。
記憶という脳の機能も何のためにあるのかといえば、
その知識を未来に生かすためです。
つまり予測のための準備です(P92)


見通しを立てるのが大切ってことか。

記憶は、正確すぎると実用性が低下します。
いい加減であいまいな記憶のほうが役に立つのです。
・・・ゆっくりと曖昧に覚える必要があります。
唯一の方法は「保留」です。
すぐに結論に結び付くのではなく、認知し、保留を重ねていく。
その上で、時間をかけて「共通点は何か?」と認知していかなければ、
「使える記憶」は形成されません。

一般に、記憶力のいい人ほど想像力がない傾向があります。
普段から「よくわからない部分を想像で補填する」という訓練をしていないと、
想像力が育たないのです。
記憶力の曖昧さは、想像力の源泉です(P101)

記憶力が正確だと、特定の1種類しか認識できない。
ひらがなも、ヒトの顔も、同じものだと認識できなければ困ってしまう。
子どもは正確な記憶が得意。
残念ながら脳が未熟なために、正確な記憶しかできないだけのことなのです。
だからまだ十分に有用性を発揮しきれない。
それが成長によって、大人らしい「曖昧な記憶」に成熟していくわけです


なるほど、子どもが国旗を全部覚えたとか、
電車を全部言えるっていうのは、
脳の未熟さのあらわれだったのか~。

好きなことに取り組んでいる子ども(内発的動機)を「えらいね」「上手だね」と褒めると、
認知的不協和が生じ、
「褒められたいためにやっていたのか」と無意識に現状を変更して不調和を解消しようとする結果、
やる気が急速になくなってしまう結果に。(P249)


「行為」ではなく「作品」や「結果」を褒めるといいのね。

しつけは強化(ほめること)と弱化(しかること)。
子どもは親の判断や行動をモデルにして自分に取り入れていく(内面化)。
社会規範や価値観を自分に定着させ、内面化が成功すると、
強化や弱化という外的要因がなくても自分の規範に基づいて行動をとるようになる。

子育ての最終目的は、他人の指示を仰がなくとも適切に行動できるようにすること。
親がいなくてもひとりで立派にやっていけるように導くことが教育の神髄。
しつけを通じて本人の内面化を促してやることが教育の基柱です(P244)


褒めたいから褒める、叱りたいから叱るは親のエゴ。
親はたいへんだぁ。

哺乳類の子は無力。親に見捨てられたら命は途絶える。
見捨てられない確率を少しでも高めるために、
幼児のほうから積極的に笑顔ですり寄り、気に入られようとする。
虐待された子はさらに養育者に好意を示すため、
虐待している親は自分が虐待していることに気付きにくい。
「トラウマボンディング」は哺乳類全般が進化の過程でインストールされた自動プログラム。
うつ病などの重篤な後遺症が残る(P254)。


虐待で保護された子どもが、
親を庇ったり親に必死に愛情を示す理由がこれなら、
「子どもは親元にいるのが幸せ」という社会的なコンセンサスを、
見直さなくてはなりませんね。

関連過去ログ↓

自分では気づかない、ココロの盲点 2017.3.22

脳には妙なクセがある 2013.3.5

単純な脳、複雑な「私」 2009.9.21

    

テーマ:初めての子育て
ジャンル:育児

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専門は子育て&消費生活。
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