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日本の分断

2018.09.03 10:00|読書
著者の吉川徹は大阪大学大学院の教授で、
学歴社会論の一人者です。



格差社会ならぬ分断社会ときたか。
ステイタスはステイト、状態は移り行くもの。
世代と性別と学歴だけが変わらないアイデンティティとして、
それぞれを8つのセグメント(類型)に切り分け、
比較して論じています。

その中で勝ち星が一つもないのが若年非大卒男性。
要するに20代30代の高卒・専門卒男性が圧倒的に不遇だということ。

家族は同じ学歴類型の中で再生産される。
分断の大きい対角線にあるセグメントとのたすきがけの相互理解が、
共生社会のポイントだと吉川はいいます。

大卒には短大卒を含むらしいので、
壮年大卒女性のワタシの対角線は若年非大卒男性。
おお、スクーリングにいけば周りに大勢いて、
グループラインやら飲み会やらで交流はバッチリ。
大学の通信教育は学歴分断構造を草の根で防ぐ装置であったか。

学歴は高い低いではなく、
重い軽いとみるべきと吉川。
Lightly Educated Guys(LEGs)、すなわち軽学歴の男たちは、
自分の努力で大きな資産を得ることができるというエートス(信念)を、
誰よりも強く持っている(P254)。
ブレと迷いがなければ、レッグスは
大卒よりも軽快な人生を約束する生き方の選択肢なんです。

ちなみにオットは勝ち組行き最終バスに乗った典型的な壮年大卒男性で、
ムコはメンタリティの上でも典型的なLEGs。
ストレートに「お金持ちになりたい」といって、
ムスメと生まれくるわが子のために、
ニッチな市場で軽やかにポジティブに頑張っています。
分断線を超えた縁組はいわば家庭内ダイバーシティ。
人生戦略として互いに大きな恩恵が期待できます。


テーマ:日本の未来
ジャンル:政治・経済

タグ:格差社会 学歴

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