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そろそろ左派は<経済>を語ろう

2018.11.09 22:46|読書
「誰もがきちんと経済について語ることができるようにするということは、
善き社会の必須条件であり、真のデモクラシーの前提条件だ」
経世済民という政治のベーシックに戻り、
豊かだったはずの時代の分け前に預かれなかった人々と共に立つことが、
トランプや極右政党台頭の時代に対する左派からのたった一つの有効なアンサーであると確信する。
(ブレイディみかこ)

    

新自由主義からケインズ、そしてマルクスへ。
経済学部で学ぶ内容が現代社会に直結して理解できる。
卒業間際じゃなくて、もっと早くに読みたかったわ。

安倍政権のメリトクラシーは、
低賃金低学歴で社会的階級の低い人たちを、
「包摂されるべき恵まれない人々」から、
「社会が提示している経済的機会を捉えようとしない怠け者」に変え、
格差社会から目を背けさせようとした。

それに乗っかったスノッブな人たちは、
おとなしい彼らが社会を転覆させようとしないはしないのをいいことに、
意欲がない、あたまが悪い、教養がない、がさつで乱暴というネガティブな面だけ協調して、
社会全体から下層への共感を失わせてきたように思う。

落合陽一やホリエモンは、
そういう人はベーシックインカムで暮らせばいいっていうけど、
やっぱり頭がよくて行動力もあってお金が稼げる強者の言い分に過ぎない。

23区だって、港区、千代田区と足立区、荒川区ではぜんぜん違う。
青山に児童相談所を建設しようとして住民の反対運動が起きたように、
日本にもソーシャル・アパルトヘイトは歴然として存在している。

この本でブレイディ・みかこ氏が触れていた本を読んでみた。



B層とは何か?
著者の「バカ」の一言ではみもふたもないないので、
オルテガ・イ・ガセットの
「凡庸であることを自覚しつつ、凡庸たることの権利を主張し、
自分より高い次元からの示唆に耳を貸すことを拒否していること」
をとりたい。

大衆は改革や変革を訴えるマスコミ報道に流されやすく、
共同体の慣習、過去に対する畏敬、良識、日常生活のしきたりを軽視する。
たとえばネットバッシングなど、「いじめ=悪」という圧倒的な正義に陶酔し、
個人的な批判感情を垂れ流すやり方が卑劣で野蛮だという。
B層が圧倒的自信を持って社会の全面に出てから日本はダメになった。

著者は現代社会については展望もないまま
もう右も左も上も下もバカとダメのオンパレードで、
読後感は非常に悪いんだけど、一理あるっちゃあります。

     

どっちも読んでて面白い本ではないけれど、示唆に富みます。

テーマ:政治・経済・社会問題なんでも
ジャンル:政治・経済

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