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米大統領にオバマ氏

2008.11.06 00:35|読書
「人々のためのアメリカ合衆国」を訴え、
民主党オバマ氏が勝利したところで、この本。

ルポ貧困大国アメリカ (岩波新書 新赤版 1112)ルポ貧困大国アメリカ (岩波新書 新赤版 1112)
(2008/01)
堤 未果

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福祉、教育、医療といった分野に合理化を掲げ、
市場原理主義を持ちこんだことによりもたらされたものは何か。

ワーキングプア、教育格差、お産難民に保険証返還の増加、防衛省の腐敗・・・
「隣の国のできごと」で済む話ではありません。
アメリカで、卒業する大学生に一番怖いものについて調査したところ、
テロ攻撃はわずか13%程度。
多くの学生は「これ以上借金がふえること」だと答えたそうです。

政治には、決して市場に手放してはならない責任を負うべき分野があるのです。

「民主主義には2種類ある、と私は思った。 経済重視型の民主主義は大量生産大量廃棄を行うことによって・・・ 日常生活の便利さをもたらした。」
「それとは別の、いのちをものさしにした民主主義というものがある。ゴールは環境や人権、人間らしい暮らしに光をあて、一人ひとりが健やかに幸せに生きられる社会を作り出すこと。
前者では国民はなるべくものを考えないほうが都合がよく、指導者にとって消費者・捨て駒になるが、
後者では国民は個人の顔や生きてきた歴史、尊厳をもった命として扱われることになる」p186

麻生さんの景気対策は、
まさに国民を内需拡大のための駒としか見ていないように思えます。

エピローグで、ビリー牧師は問いかける。
「私は消費者がもつ民主的な力を信じています。・・・
物をまったく買わないというのではありません。現代社会で暮らす以上、そんなことは不可能でしょう。
ですが、賢い消費者になって、買うものを注意深く選択することはできる、そして、それが実は、私たちが直面しているこの大きな流れを動かす鍵なんですよ」p193

大きな流れとは貧困、環境破壊、食糧危機、安全保障など、国際社会共通の課題のこと。
その流れに棹をさすには、
「(流れをつくったのが)今まで自分たちが何の疑問も持たずに続けてきた消費至上ライフスタイルだったという認識と責任を、声をあげる側がしっかりと持つ」p196
ことで初めて説得力が出てくるのだといいます。

消費者教育の目指すところはそこなのです。

民主党オバマさんが大統領になることで、
過激な市場原理主義が軌道修正され、反戦の機運も高まって、
日本がもう少し呼吸しやすくなることを期待しています。

テーマ:アメリカ大統領選挙戦
ジャンル:政治・経済

タグ:アメリカ大統領選 オバマ 民主党 ワーキングプア

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