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かっこいい福祉

2023.11.18 11:31|読書
冤罪事件後厚生労働事務次官を務めた村木厚子と、
難病由来の先天性障がいを持ちつつも知的障がい者のアート活動施設を事業として運営する今中博之の対談です。



福祉を「施し」から「かっこよさ」へ、
当事者と一人者が語る変換のヒント。

障害者は社会を共に支える仲間なのに、
福祉は受け手を「弱者」のポジションに追い込んでしまうリスクを持っている。
これは「かっこいい福祉」の対極にある(P012  村木)

(若草プロジェクトで)日本の公的福祉はJKビジネスのスカウトのお兄さんに負けている。
彼女たちにとって「立派な大人」は敷居が高い。
いて欲しいのは、彼女たちの「戸惑い」と「葛藤」を知る信頼できる大人。

障害者福祉のスタッフは「下から目線」でへりくだりすぎ。
支援者は障害者の代弁者なので、もっと対等な言葉の使い方を身につけるべき(今中)

プロと親の一番の違いは「待つことができるかどうか」
若い保育士と子どもを5人育てたお母さんとどちらがよい保育者になれるか?
「子どもの集団(社会)にいる子ども」と「家にいる子ども」
「たくさんの子どもの関係を調整しながら全ての子どもの成長を促すこと」と
「自分の子どもをひたすら見つめその成長に関わること」は違う(村木)。

野球ならキャッチボールは基本、それで三振がとれるかは別だが、
ルールを知ってキャッチボールができないことにはグラウンドに立てない。
資格は専門用語などの基礎的なスキルを学ぶこと。(今中)

介護職が辞める理由は人間関係と、その事業所のポリシーに共感できないこと。
福祉の専門性と経営の専門性は全く違う。
異業種の経営者が福祉マインドを持って事業を興すパターンがいい。
違う業界の人は柔軟で立体的にものを作っていける。

自立というのは依存しないことではなくて、
たくさんのものに少しずつ頼りながら自立した状態になれること。

「勝ち癖」は人生を豊かにする。

などなど、福祉のど真ん中にいながら俯瞰的な目線を持つお二人の知見には、
膝を打つものがあります。
どうして政治に届かないんでしょうねえ・・・
政治の世界のダイバーシティ、やっぱり大切です。



テーマ:考えさせられる本
ジャンル:本・雑誌

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専門は子育て&消費生活。
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